やりたいことをやるために

俺たちのバンドのメンバーは誰一人として似た者同士がいなくて、個性もさまざまだ。
メンバーの中にドラム担当の奴がいるんだが、こいつはすごい細かい。
例えば楽譜の内容とか、ライブハウスの予約とか任せると超細かく確認したりする。
普通の人なら気にしないような事でも気にするし、まともに相手をするとちょっと厄介な奴だ。
でも、CDの歌詞カードのチェックとか契約関係とか、大事な事を任せるのには一番向いている。
これをギター担当のチャラ男に任せたりするとチラッと見るだけで「はい、オッケー」とか言いかねない。
ドラムの奴はそれと同時に、自分の演奏に関してもかなりシビアで、そういう意味では職人肌の人間だ。

うちのドラムももちろんアルバイトをしているが、意外と決まった事をやっていない。
イメージだけで行くと銀行にでも働いていそうだが、やっているのは登録制の単発アルバイトばかりだ。
人材会社みたいなとこに登録して空いている日にいろいろと仕事を入れている。
そんな働き方だが実際時給なんかは割がいいらしく、なかなか稼ぎはあるみたいだ。
東京へ行っても同じようにすると言っているが、それはやはり音楽活動に最大限時間を割きたいからのようだ。
確かに単発のアルバイトだとできるときだけやればいいし、決まって時間を取られない分いいようにも思える。
多分東京にも単発アルバイトの求人もたくさんあるだろうしそれを探すのも問題ないだろう。

まぁ、こんな感じでメンバーそれぞれがなるべく割よく働けるような仕事を選んでいる感じだ。
しかしそれは所詮副業で、俺たちは音楽が本業だし早くそれ一本で食って行けるようになりたい。